書家 石川九楊の全書業を一堂に 大規模・連続・展覧会
「石川九楊大全」、6月8日(土)上野の森美術館で開幕
〜選びぬかれた300点の作品を2つの展覧会で展示、音楽会・講演会により「新知見」を展開〜
2024年4月9日
石川九楊大全実行委員会
書家・石川九楊(いしかわ・きゅうよう)の大規模展覧会「石川九楊大全」が、2024年6月8日(土)より7月28日(日)まで、東京・上野の森美術館で開催されます。
*会期 前期:2024年6月8日(土)〜6月30日(日) 後期:2024年7月3日(水)〜7月28日(日)休館日:7月1日、2日
現代における書の美をひたすら追究し、言葉と格闘し続けてきた石川九楊の書作品2,000点から厳選した300点余を、前期・後期ひと月ごとに全て掛け替える大規模連続展覧会として、2ヶ月にわたり公開します。
【古典篇】遠くまで行くんだ
6月8日(土)〜6月30日(日)

【状況篇】言葉は雨のようにふりそそいだ
7月3日(水)〜7月28日(日)

また以下「石川九楊大全」関連イベントを開催します。
【音楽会】2024年6月14日(金)18:00開演(会場:旧東京音楽学校奏楽堂)
「書は音楽である」を立証するために企画されたコンサートです。書の美を形成する「筆蝕(ひっしょく)」を計測・解析・データ化し楽曲とした2曲を「電子音楽奏」と「弦楽四重奏」により演奏します。
【講演会】2024年7月7日(日)18:00開演(会場:上野精養軒 桜の間)
「書は文学」である──「筆蝕論」の総仕上げと位置付けられた自著『悪筆論』(芸術新聞社)を引用。川端康成、太宰治、三島由紀夫などの揮毫や原稿の書きぶりが、その文学作品をいかに雄弁に物語るか。秘密を解き明かします。
更に「石川九楊大全」展の開催にあたり、全作品を収録したカタログレゾネ(『石川九楊全作品集』思文閣出版)が完成、2024年夏より販売を開始します。既刊の『石川九楊著作集』全12巻(ミネルヴァ書房)に加えて、石川九楊全作品・全著作が網羅され、前期・後期の異なる2つの大規模展示とともに、総合的に石川九楊の書業をご覧いただける場となります。
皆様のご来場をお待ちしております。
このリリースに関するお問い合わせ先:
石川九楊実行委員会 加藤・小堀
contact@ishikawakyuyoh-taizen.com
石川九楊(いしかわ・きゅうよう)プロフィール
書家。1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。京都精華大学教授、文字文明研究所所長を経て、現在、京都精華大学名誉教授。「書は筆蝕の芸術である」ことを解き明かし、書の構造と歴史を読み解く。評論家としても活躍し、日本語論、日本文化論は各界にも大きな影響を与える。作品制作・執筆活動、いずれの分野でも最前線の表現と論考を続け、現在までに書作品千点・著書百点以上を世に送り出した。
「石川九楊大全」展覧会概要
- 会場
- 上野の森美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
石川九楊大全 前期【古典篇】遠くまで行くんだ
- 会期
- 2024年6月8日(土)〜6月30日(日)
既成の書的情緒を否定・拒絶してきた九楊が、なぜ古典文学に挑んだのか──。九楊にとって古典への挑戦は新たな領域への序章でもありました。代表作「歎異抄」「源氏物語」はじめ「李賀詩」「徒然草」「方丈記」「良寛詩」など日本・中国の古典文学を題材に、新たな表現の地平に挑んだ、壮大な「書の宇宙」を体感ください。
前期【古典篇】の主な展示作品
- 「李賀詩 感諷(かんぷう)五首」連作5点1992年、360×192cm
- 「源氏物語五十五帖」55点2008年、59×99cm
- 「萬葉歌」2010年、60×95cm
- 「徒然草 No.22」1993年、95×62cm
- 「方丈記 No.7」1988年、31×51cm
- 「正信偈(しょうしんげ)」2019年、60×95cm
※主な前期【古典篇】展示作品画像と説明は、「石川九楊大全」公式サイトのこちらhttps://ishikawakyuyoh-taizen.com/classic/をご覧ください
石川九楊大全 後期【状況篇】言葉は雨のように降りそそいだ
- 会期
- 2024年7月3日(水)〜7月28日(日)
書は「文字を書くのではなく、言葉を書く表現」である、と九楊は言います。聖書の言葉を題材にした若き日の代表作「エロイ・エロイ・ラマ・サバクタニ」およびその続編である85mにおよぶ超大作「エロイエロイラマサバクタニ又は死篇」や日本の現代詩、そして「忘れ去られた俳人」河東碧梧桐の句、さらには現代社会の混沌と病理をえぐる最新の自作詩など、九楊にとって不変のテーマである「言葉の表現」としての作品群を一挙に公開します。
後期【状況篇】の主な展示作品
- 「エロイ・エロイ・ラマ・サバクタニ」1972年、270×341cm
- 「エロイエロイラマサバクタニ又は死篇」1980年、70×8500cm
- 谷川雁「おれは砲兵」1976年、68×86cm
- 「もしおれが死んだら世界は和解してくれと書いた詩人が逝った──追悼吉本隆明」2012年、60×95cm
- 「『ヨーロッパ』の戦争のさなかに」2023年、95×60cm
- 「河東碧梧桐一〇九句選」109点 2022年、24×34cm
※主な後期【状況篇】展示作品画像と説明は「石川九楊大全」公式サイトのこちらhttps://ishikawakyuyoh-taizen.com/situation/をご覧ください
- 「石川九楊大全」公式サイト
- https://ishikawakyuyoh-taizen.com/
- 「石川九楊大全」PRサイト
- https://www.artpr.jp/prs/ishikawakyuyoh-taizen2024
- 公式X(旧Twitter)
- https://twitter.com/kyuyoh_taizen
- 主催
- 石川九楊大全実行委員会
- 日本経済新聞社
- 上野の森美術館
- 協賛
- 株式会社思文閣
- サントリーホールディングス株式会社
- 八海醸造株式会社
- 三洋化成工業株式会社
- 笠原健治(株式会社MIXIファウンダー)
- 株式会社グラフィック
- 株式会社SCREENグラフィックソリューションズ
- 株式会社モリサワ
- キンキダンボール株式会社
- 吉田浩一郎(株式会社クラウドワークス)
- 株式会社サンエムカラー
- 大塚オーミ陶業株式会社
- 京都精華大学
- 協力
- 株式会社ほぼ日
- 株式会社竹尾
- 株式会社ミネルヴァ書房
- 株式会社左右社
- 市之倉さかづき美術館
- 文字文明研究所
「石川九楊大全」展覧会入場料 当日券 一般・大・高生2,000円 前売券 1,800 円
- 【古典篇】6月8日〜6月30日 【状況篇】7月3日〜7月28日それぞれに入場券が必要です
- お得な「セット券」(2枚で3,000円。前売のみ・数量限定)
販売先
各種プレイガイド
※チケット・販売先・プレイガイド等の最新情報・詳細は「石川九楊大全」公式サイトのこちらhttps://ishikawakyuyoh-taizen.com/tannisho-no18/をご覧ください。
「石川九楊大全」関連イベント
音楽会
- タイトル
- 「石川九楊大全」展 開催記念コンサート
書譜楽(しょふがく)「歎異抄No.18“いはんや悪人をや”」 - 日時
- 2024年6月14日(金)18:00開演(17:30開場)
- 会場
- 旧東京音楽学校奏楽堂 東京都台東区上野公演8-43
- 演奏
- 電子音楽奏(スコット・アレン)
- 弦楽四重奏(カルテット・オリーブ)
書家・石川九楊の代表作『歎異抄No.18』に書き込まれた一点一画を、計測・解析・数値化した音データを用いた楽曲を、「電子音楽奏」と「弦楽四重奏」により演奏します。石川九楊とスコット・アレンによる解説付き「書は音楽である」を立証するコンサートです。
チケット:一般3,000円 学生2,500円(全席自由・税込)
予約サイト
- 東京コンサーツ オンラインチケットサービス
- 電話予約 0120-240-540 カンフェティチケットセンター(受付時間:平日 10:00〜18:00)
- お問い合わせ:03-3200-9755 東京コンサーツ(平日 10:00〜18:00)
※チケット・販売先・プレイガイド等の最新情報・詳細は「石川九楊大全」公式サイトのこちらhttps://ishikawakyuyoh-taizen.com/tannisho-no18/をご覧ください。
講演会
- タイトル
- 「石川九楊大全」展 開催記念講演会「書は文学である」
- 日時
- 2024年7月7日(日)18:00開演(17:30開場)
- 会場
- 上野精養軒 桜の間
「筆蝕=書きぶり」を緻密にたどれば、「書は文学」であることが解る──「筆蝕論」の総仕上げと位置付けられた自著『悪筆論』(芸術新聞社)を引用。川端康成、太宰治、三島由紀夫などの揮毫や原稿の筆蝕の一点一画が、その文学作品をいかに雄弁に物語るか。秘密を解き明かします。
チケット 一般:2,000円
チケット取扱
チケットぴあ(Pコード 653-124)、ローソンチケット(Lコード 31934)、イープラス各販売サイトおよびプレイガイド、コンビニ店頭にてお求めください。
※チケット・販売先・プレイガイド等の最新情報・詳細は「石川九楊大全」公式サイトのこちらhttps://ishikawakyuyoh-taizen.com/lecture/をご覧ください。
カタログレゾネ 「石川九楊全作品集(全三冊 附別冊)」
若き日の実験的作品群から、日本・中国・西欧古典、そして時代を告発する現代の自作詩文作品にいたる、厳選した約2000点の作品を余すところなく紹介する全作品集は2024年夏出版予定です。
※限定500部 価格:200,000円(税別)
※石川九楊の受賞歴、作品、作品集、著書、編著等プロフィール詳細は「石川九楊大全」公式サイトのこちらhttps://ishikawakyuyoh-taizen.com/overview/をご覧ください。